2024-01-01から1年間の記事一覧

塔2024年3月号・作品2なみの亜子選より

好きだった7首です。 爪を切る足の形は父似なる暗き病室に視つめし足を/池田真喜子、p140 爪を切っているのは主体自身か別の人かで迷いますが、一連の流れから家族だと取りました。なかなか足の形(もとい姿)から誰に似ているかには思い至らないのではと感…

塔2024年3月号・作品2三井修選より

好きだった6首です。 鉛筆の芯は太くて柔らかい自分らしさってなんなんだろう/川端和夫、p88 「鉛筆の芯」から「自分らしさ」への問いに向いていますが、この距離感がほどよくて心地よいと思いました。 醒めるとは昂るおもいあったこと どうだんつつじの火…

塔2024年3月号・作品1前田康子選より

好きだった6首です。 公園の側の上野や冬の夜にいくらなんでも空洞すぎる/廣野翔一、p32 アメ横などがある東側とは逆の「公園の側」。特に不忍池周辺をイメージしましたが、タワマン群まで上空がすこんと抜けているんですよね。都心に近いからこその気づき…

週記(4/22-28)

本と服を大量に捨ててすっきりしました。転勤族で、家具家電は最小限(もちろん家族の分は別)にしているけれど、服と本は捨てにくい。ごみ袋に入れてざっと捨てることにどこか抵抗感がある。 じゃあ売って処分すればええやんって話ですが、基本的に古本が苦…

週記(4/15-21)

去年日記を始めようとして、その時は日記機能付きのiPhoneの某スケジュールアプリにつらつらと書き込んでいたけれど、1か月で挫折したことを思い出した。 やはり仕事の日がきつくて、書き起こす余力が残らないか、日記を書くというタスクを忘れてしまう。だ…

週記(4/8-14)

大きな公園を通り抜けて出勤しています。木々を毎日眺めていると、若葉の成長や、葉が濃く色づく勢いの良さに気付いて驚きます。 で、そこからいつも手の爪を連想します。手の爪って、「まだ切らんでもいいな」って週末まで放置しようとすると一晩で想像以上…

週記(4/1-7)

ほぼ同じタイミングで消耗品を使い切ることってありますよね。重なるほど心地よい気がします。 今週は洗顔フォームとリンス、トイレの芳香剤、ティッシュ箱のストック、ごみ袋のストック、仕事で使っている青ボールペンのインクが、しかもかなりきれいに切れ…

週記(3/25-31)

予定外の東京出張に、さらに予定外の仕事もたくさん降ってきて、年度末なんて関係ない慌ただしさ。久しぶりに平日は何も考えられなかった。 最近は「1日1首、調子がいい時2首」を目標にしていて、①出せる時はうたの日に参加してみる②忙しい場合は帰宅中か…

塔2024年2月号・作品2永田淳選より

好きだった6首を引きます。 半分を金色にしたひとだらけひのでの見える海岸線は/星亜衣子(p.137) きっと実景なのかなあと。そう確信するくらい手触りがあり、過去の記憶に思いをはせました。読み手それぞれの朝焼けを想起させる、力のある歌だと思います…

塔2024年1月号・作品1山下洋選より

好きだった5首を引きます。 下戸なればたくさん食へばええやんか吾が思ひたり自分のために/永山凌平(p.86) 過去の飲み会で言われた印象的なことを、別の飲み会で反芻していると読みました。「たくさん食へばええやんか」が実際の言葉で、初句と下句が地…

塔2024年1月号・若葉集(なみの亜子選)より

好きだった歌を5首引きます。 パーティの隅でちいさくなっているコルクをふたつ並べてあげる/鈴木ベルキ(p.184) 歓談する時間帯だと、ぽつんとしてしまうこともあると思います。主体もそのような中で自身と重なるコルクを見つけたのではないかと読みまし…

塔2024年1月号・作品2小林信也選より

好きだった5首を挙げ、短く感想を記します。 見通しの甘い夢語りが背中越しから聞こえてくる夜行バス/豊冨瑞歩(p.132) 「見通しの甘い」という主体の判断が、「背中越し」→「夜行バス」と読み進めることでくっきりと説得力をもたせるところが好きでした…

週記(1/8-14)

元日は夕方から出社になり、4〜9日は出張で、新年のペースと体調、歌の調子を完全に崩しました。遅くなったけれど、今年の目標をここに残しておこうと思います。 【24年の生活】 ・新居を居心地よくする→大阪に戻ってきて4か月、月詠を書いたりパソコンを…

週記(1/1-7)

明けましておめでとうございます。2023年は職責が増して生活の中に占める仕事の比重が大きくなり(月詠にも表れている気がして面白いです)、ぼんやり思っていたことを忘れることが増えてきました。 そこで備忘録も兼ねてブログに書くことにしました。本来は…